2019年3月4日月曜日

第5回『屈折以上の合併症』について

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屈折異常の合併症

 屈折異常弱視を伴うことがある。両眼弱視片眼弱視とがあり、前者は屈折異常弱視、後者は不同視弱視という。両眼弱視は、主に遠視や乱視のときに起こり、それぞれ遠視性弱視、経線弱視などと言われている。また、屈折異常には眼位以上を伴うことがある。とくに、比較的強い遠視には調節性内斜視をしばしば見る。
 強度近視特に病的近視では、裂孔原性網膜剥離緑内障脈絡膜出血白内障および硝子体混濁を合併することが多い。
 強度近視網膜剥離を起こす頻度は、近視の度数が強くなるほど、あるいは高齢になるほど増える傾向にある。緑内障の頻度は屈折度と平行しては増えないが、40歳を過ぎると増加する傾向ある。脈絡膜出血は、あとかたなく吸収される単純型と、血管新生を伴う血管新生型とがある。重篤な視力低下で発症する黄斑部におこる脈絡膜出血は、出血吸収後、黄斑部に黒青色の色素班がみられ、フックス班と呼ばれ、この部に脈絡膜からの新生血管をみる。


引用『折異常と眼鏡』より