2019年2月25日月曜日

第4回 『屈折異常の成り立ち』について

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屈折異常の成り立ち

 眼の屈折異常は生涯一定のものではなく、成長とともに変化していくものである。眼の屈折異常は眼軸の長さと角膜・水晶体の屈折力で決定される。眼軸が長かったり、角膜・水晶体の屈折力が強ければ近視になるし、眼軸が短かったり、角膜・水晶体の屈折力が弱ければ遠視である。
 新生児の眼は眼軸17㎜、成人の眼は眼軸24㎜で1㎜につき約3Dの屈折度の変化があると言われていることから、強度の遠視のはずであるが、角膜・水晶体の屈折力が強く大部分が軽度の遠視である。成長に伴い眼軸は長くなり、屈折力は弱くなっていくが、屈折度全体としては遠視は軽くなり、正視になったり、近視になったり、あるいは遠視にとどまるものもある。
 屈折度の年齢的分布をみると、就学前の幼児小学校低学年のうちは遠視が多く、小学校高学年中学校になってから近視が増加していく。このような屈折度の変化は、おおむね20~25歳で停止する。
 屈折状態の決定には、遺伝的な要因が重要である。そのほか環境的な要因として、勉強や読書のような近いところを見る仕事を長く続けることが近視の原因になることも考えられる。しかし、このような作業によって、すねての人が近視になるわけではなく、近視にならない人はいくらでもいる。やはり遺伝的な要因が大きと言わざる得ない。



引用『折異常と眼鏡』より



第5回は『屈折異常の合併症』についてです。



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2019年2月18日月曜日

第3回 屈折異常『遠視』について

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遠視

3.遠視の症状
 年齢が若く、軽度の遠視では症状はない。しかし、軽度でも年齢が進むにしたがって、またある程度以上の遠視になると、次のような症状がある。
 a)眼精疲労遠視は常に調節しないとよく見えないから、調節の努力の為に眼が疲れる。これを調節性眼精疲労という。

 b)視力障害遠視の度が強くなると、調節してもみえない。小児では視力の発達が停止し、弱視になってしまう。片眼の場合、不同視弱視、両眼の場合、屈折異常弱視という。

 c)内斜視遠視の度が強くなること、調節に伴う輻湊のために内斜視になる。これを調節性内斜視という。

引用『折異常と眼鏡』
『眼鏡学ハンドブック』


第4回は『屈折異常について』です。


2019年2月11日月曜日

第2回 屈折異常『遠視』について

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遠視

2.遠視と調節
 遠視があると、近いところを見るときはもちろん、遠いところを見るときでも常に調節しないとはっきり見ることができない。調節力のある年齢で、軽度の遠視の人は、視力検査では調節をすることによって裸眼視力は良好である。学校の健康診断で、遠視を発見することが困難なのはこのためである。
 
 


調節によって良好な視力が得られる遠視の部分を潜伏遠視、調節してしてもなお、凸レンズで矯正される遠視の部分を顕性遠視、潜伏遠視と顕性遠視とを合わせて全遠視という。全遠視は調節麻酔薬の点眼によって得られる。

 なお小児は調節力は強いが調節技術が未熟なため、わずかの遠視でも慢性となることもある。
 調節によって良好な視力が得られる遠視を随意遠視、調節しただけでは良好な視力が得られない遠視を絶対遠視をという。

引用『折異常と眼鏡』
『眼鏡学ハンドブック』



第3回は『遠視の症状』についてです。




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2019年2月4日月曜日

第1回 屈折異常『遠視』について

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遠視

1.遠視の定義
 遠視は調節を休ませたときに、平行光線が網膜の後で像を結ぶ屈折状態である。遠視が成り立つには、眼軸が短いか、角膜や水晶体の屈折力が弱いかである。前の場合を軸性遠視、後の場合を屈折性遠視という。

 

遠視の程度分類
一般に以下のような分類が汎用されている。
 弱度遠視・・・+3.0D未満
 中等度遠視・・+3.0D以上+5.0D未満
 強度遠視・・・+5.0D以上+10.0D未満
 最強度遠視・・+10.0D以上
引用『折異常と眼鏡』
『眼鏡学ハンドブック』
より


第2回は『遠視と調節について』です。



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