2019年3月19日火曜日

第7回『弱視の種類』について

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弱視の種類

 弱視という言葉はよく使用されるが、これに2つの意味がある。『医学弱視』と『教育弱視』がそれぞれある。

 『医学弱視』:医学弱視は小児の視力の発達していく途中の段階で、視力の発達がおさえられた視力障害である。眼科で弱視と言えばこの医学弱視のことをいい、弱視治療弱視訓練というときはこの意味で、訓練によって視力がよくなる可能性のある弱視である。医学弱視の原因となるものとして、先天白内障、先天眼瞼下垂のように生まれたときから眼がはっきり見えない状態におかれたときがあげられ、これを廃用性弱視(形態覚遮断弱視)という。
 斜視があるときに、片眼が弱視となることがあり、これを斜視弱視という。強い屈折異常、とくに遠視があるときも弱視となる。不同視があって屈折異常の強い方の眼が弱視のとき不同視弱視といい、両眼とも弱視の時は屈折異常弱視という。医学弱視の治療は、斜視弱視では弱視の視能矯正訓練と斜視手術、不同視弱視や屈折異常弱視では眼鏡、廃用性弱視では原疾患の早期治療による予防である。

 『教育弱視』:盲、つまり全然見えないわけではないが、普通の人と比べ、かなり視力が不良であるもので、教育的見地からは両眼の矯正視力があるもので0.04以上0.3未満とされている。なおこの分類では0.02未満0.02以上0.04未満準盲という。
 弱視眼鏡(弱視レンズ)、弱視教育、弱視学級というときは。この意味で用いられる。教育的弱視は眼の疾患の為に視力が不良なわけであるから、訓練によって視力がよくなることはない。したがって治療の方法はないが、矯正眼鏡、色めがね、弱視眼鏡などが補装具として用いられ、教育面での配慮がなされる。


引用『折異常と眼鏡』より

第8回は『斜視』についてです。