2019年5月27日月曜日

第16回 『眼位』について

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眼位

眼位の定義
 眼位とは両眼相互の位置関係である。両眼で遠いところになる目標を見ていて、片眼をおおったとき、おおわれた眼は、その眼の固有の位置をとる。これが臨床的に用いられる眼位で、両眼の視線が正しく目標に向かっている場合を正位、視線がずれるものを眼球編位(眼位ずれ)という。


眼位の異常
 眼位の異常は眼位ずれである。眼位ずれには、斜位斜視がある。融像を除去したときに初めて起こる眼位ずれを斜位といい、融像では食い止められない、はっきりした眼位ずれを斜視という。
 
 斜位にはその方向によって内斜位、外斜位、上斜位、下斜位がある。

 斜位の治療は、症状がなければ放置してさしつかえないが、程度が強く、症状があるときにはプリズム眼鏡を装用させる。


引用『折異常と眼鏡』より


2019年5月20日月曜日

第15回 『両眼視』について

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両眼視

両眼視の定義
 人間は眼を2つもっているが、この2つの眼はあたかも1つの眼のように動いている。これは両眼で受け入れた感覚を脳で統合して、新しい感覚としているからであり、この機能のことを両眼視という。

 両眼視には融像立体視がある。融像とは右眼と左眼、それぞれの網膜に映った像を1つにまとめて見る働きのことである。立体視とはものを立体的にみる感覚で、これは右眼と左眼が離れていて、それぞれの眼の網膜に映った像の位置が異なるために起こる。したがって、立体視は片眼では起こらない。


 【両眼視の異常】
 1)斜視(過去文章参照)
 2)弱視(過去文章参照)
 3)不等像視
   両眼の映像の大きさや形が異なる場合を、不等像視という。この場合両眼の視線 が目標に正しく集中していても、両眼の映像を正しく合わせることが困難になり、両眼視ができなくなって物が二重に見えたり、立体視ができなくなったりする。

 一般に5%以内の不等像視は、両眼視が可能であるとされ、50%の不等像視ですら両眼視が可能なときもあり、不等像視に対してはある程度の適応性がある。しかし不等像視が強くなると、両眼視はできても眼精疲労が出てくる。


引用『折異常と眼鏡』より


2019年5月13日月曜日

第14回 『不同視』について

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不同視

 両眼の屈折度の違いの大きいものを不同視という。この場合、屈折異常を矯正して両眼の視力を同じようにすれば、両眼視できるはずであるが、両眼の映像の大きさが異なるため、不等像視がおきて両眼視できなくなる。このため眼鏡矯正にあたっては、それぞれのめの完全矯正は困難である。

 一般に2D以上の不同視では、完全矯正の眼鏡は装用しにくいと言われているが小児ではこれ以上の差のある眼鏡でも装用できる。


引用『折異常と眼鏡』より



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2019年5月6日月曜日

第13回 『視力の異常』について

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視力の異常

 視力の異常の原因には次のような場合がある。

a)透光体の疾患:角膜、水晶体、硝子体の混濁

b)網膜・ぶどう膜の疾患:眼底出血、ぶどう膜炎など

c)視神経・視路の疾患:視神経炎、脳腫瘍、脳出血、脳炎など

d)眼圧の異常:緑内障

e)屈折・調整の異常

f)機能的な異常・弱視

g)精神的な異常:ヒステリー


引用『折異常と眼鏡』より


第14回は『不同視』についてです。



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