2019年3月11日月曜日

第6回『弱視』について

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『弱視』

小児の視力の発達

 眼球は出生時には大きさとしては小さいが、構造のうえではほとんど出来上がっている。ところが機能のうえからは未完成であり、新生児の眼はあまりよく見えていない。身体が発育していくのにしたがって、視力はしだいに発達していく。新生児や乳児では普通の自覚的な視力検査はできないが、黒白の縞模様をみせ、それに反応するかどうかをみる方法で洲力を推定することができる。この方法によれば、生後5日目には0.03程度の視力が得られると言われている。その後、しだいに視力はよくなり、3歳になれば自覚的な視力の測定が可能となり、うまく検査をすれば1.0の視力を得られるものが多くなり、6歳になれば機能のうえからも大体眼は完成する。しかし小児によって視力の発達は異なるから、たとえば4歳で1.0が見えないから、すぐ異常であるというわけではない。
 小児の視力の発達には、常に物を見ているという視覚の訓練が必要で、もし発達していく途中で、眼がものを正しく見ることができない状態におかれると、視力の発達は停止してしまう。これが『弱視』の原因である。

引用『折異常と眼鏡』より

第7回は『弱視の種類』についてです。