2019年5月20日月曜日

第15回 『両眼視』について

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両眼視

両眼視の定義
 人間は眼を2つもっているが、この2つの眼はあたかも1つの眼のように動いている。これは両眼で受け入れた感覚を脳で統合して、新しい感覚としているからであり、この機能のことを両眼視という。

 両眼視には融像立体視がある。融像とは右眼と左眼、それぞれの網膜に映った像を1つにまとめて見る働きのことである。立体視とはものを立体的にみる感覚で、これは右眼と左眼が離れていて、それぞれの眼の網膜に映った像の位置が異なるために起こる。したがって、立体視は片眼では起こらない。


 【両眼視の異常】
 1)斜視(過去文章参照)
 2)弱視(過去文章参照)
 3)不等像視
   両眼の映像の大きさや形が異なる場合を、不等像視という。この場合両眼の視線 が目標に正しく集中していても、両眼の映像を正しく合わせることが困難になり、両眼視ができなくなって物が二重に見えたり、立体視ができなくなったりする。

 一般に5%以内の不等像視は、両眼視が可能であるとされ、50%の不等像視ですら両眼視が可能なときもあり、不等像視に対してはある程度の適応性がある。しかし不等像視が強くなると、両眼視はできても眼精疲労が出てくる。


引用『折異常と眼鏡』より